コラムビルベリーとは

ビルベリーはツツジ科スノキ属に分類される植物で、フィンランドを含む北欧に自生しています。一般にブルーベリーの一種として呼ばれることもあります。実の特徴でもある青紫色の色素は「アントシアニン」と呼ばれるポリフェノールの一種です。特に果実が完熟する夏場、北欧では太陽が一日沈まない白夜という気象から、ビルベリーは他のブルーベリーの品種と比較しても、アントシアニンを多く含むことが知られています。

北欧産野生種ブルーベリー「ビルベリー」

アントシアニンとは

アントシアニンはポリフェノールの一種で、優れた抗酸化作用を示すことが知られています。私たちの体に有益なはたらきをもたらすと考えられており、その代表的な機能性は目に関するものが有名です。第二次世界大戦中にブルーベリージャムを食べていたパイロットが夜間飛行中によく見えたというストーリーが有名です。
このことからアントシアニンの研究が進み、今から約50年前にアントシアニンが見ることに必要なロドプシンというたんぱく質の再合成を促進することが論文で報告されたことから、注目を浴びました。その後、欧州を中心に、ビルベリー由来アントシアニンを用いた、臨床試験も実施され、私たちの健康への有益性が注目されるきっかけとなりました。

アントシアニンのロドプシン再合成

アントシアニンと機能性

目の疲労感を和らげる

ビルベリー由来アントシアニンを含む食品の4週間摂取により、目の疲れに関するアンケートにて、VDT作業負荷後の休息後の時点において、プラセボ群との群間比較で有意な改善が得られている。また、ビルベリー由来アントシアニン摂取群は、群内比較でも負荷前および休息後で有意な改善が得られている。

目の疲労感

ピント調節力を改善する

ビルベリー由来アントシアニンを含む食品の4週間摂取により、トライイリスを用いた眼科的検査を行い、調節力の指標として瞳孔反応による縮瞳率を測定している。その結果VDT作業負荷前後および休息後の縮瞳率の有意な改善が示された。

目のピント調節力

これらの機能性から、ビルベリー由来アントシアニンにはVDT 作業 による一過的な目のピント調節力の低下や目の疲労感を改善する効果を有することが示唆されました。
以上から、ビルベリー由来アントシアニンは、目のピント調節力を改善させることで目の疲労感を和らげると考えられています。

外部リンク

目のこと365 あたまナビ
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